約 3,933,335 件
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/1924.html
【無音声ピアノソナタ】終楽章/プレストより続く ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 終楽章/コーダ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― §13 舞台を照らすシーリングライトに、みなみは少しだけ目を細めた。寝不足の目に、その眩しさが痛かった。 天上に設置されたライトの全てが、ピアノとその前に座るピアニストを照らし出そうと、舞台に光を投げかけている。 その光の中心で、みなみは呆けたように立ち竦んでいた。 ボレロを重ねたワンピースドレスを着ている。パフスリーブになった肩口の線が、そのままたおやかに細い二の腕に繋がっている、そんなクラシカルなドレスだった。その藍を一滴垂らしたような深い色のドレスは、みなみのコバルトグリーンの髪とよく似合っていた。大きく開いた胸元と、脚の白さとも、また。 小首を傾げるようにして、みなみは客席を見渡した。 大きなコンサートホールだった。音を反響させるためのシェーパーの刻まれた壁面が、ライトを浴びて飴色に光っている。ワインレッドのベルベッドが張られた椅子は円弧を描いて整然と並んでいて、その全てが聴衆で埋まっていた。 最前列にかおるが座っているのが見える。その周囲に陣取っているのは、雑誌でみかける音楽評論家だとか、誰もが知っているオーケストラの指揮者だとか、ベルリンで活躍する外国人のピアニストだとか。そんな顔ぶれだ。 その全てが、身じろぎもしないで一心にみなみをみつめている。 しわぶき一つない。完全な静寂。 そんな客席を見渡して、その中から一点に目を留めると、小さな笑みを浮かべた。 深々と礼をする。 そうして歩きだす。 ピアノにむけて歩きだす。 その足取りは、まるで。 これから恋人と会いにいくかのように、弾んでいた。 ――あの日、すぐにでもピアノを弾きたいと思った。 ゆたかが事故に遭って病院に担ぎ込まれた夜。 病室で何も云えなかった夜に。 みなみはすぐにでもピアノに向かいたかった。新しく知ったその感情を弾くために。『熱情』の調べに乗せてその思いを伝えるために。 けれど、弾くことは出来なかった。 弦が切れていたから。 Aの音が出なかったから、みなみはピアノを弾くことができなかったのだ。 普段みなみが贔屓にしている調律師は予約が必要で、すぐに来て貰うことはできない。他の調律師に任せて音が狂うことをみなみは嫌がった。 だからみなみは、そのままのみなみでここに来た。 ピアノを弾くために。 ただピアノを弾くためにここに来たのだ。 その演奏会は、かおるが弾く『亡き王女のためのパヴァーヌ』で始まった。 ラヴェルの手になるその小品は、簡単な曲だった。シンプルで、そして繊細な小ロンド形式のピアノ曲。 その曲を、かおるは何度もミスタッチをしながら弾いた。 その演奏を聴いた誰もが、かおるの腕を知る誰もが、なるほどこれは引退公演なのだと理解したことだろう。 あの詩神をねじ伏せるような豪腕は、すでにそこにはなかった。 いつかみなみが見た、ラフマニノフの第三番を軽々と弾きこなしたかおるの姿は、どこにも見られなかった。 けれど。 だからこそ、その演奏は胸に響いたのだ。 自らの姿を、今はもういない王女の肖像と重ねて。 失われてしまった大切なものへの断ち切れぬ思いをその係留音に載せて。 哀愁にみちたメロディを、かおるは弾いたのだ。 客席のそこかしこから、啜り泣きの音が聞こえた。演奏会で音を出すという最大のタブーを招待客に破らせるような、そんな演奏なのだった。 舞台袖でその演奏を聴いて、みなみも滂沱の涙を流した。出番を待つ他のピアニストたちもそれぞれに涙を浮かべながら、去っていく一人のピアニストのことを悼んでいた。 十六歳の小娘から五十過ぎの中年男性まで、その全てが泣いていた。これだけ歳の離れた演奏家たちが、皆かおるの弟子なのだった。 「……大丈夫なの? みなみん」 その中の一人、二十代前半の女性がみなみに声をかけてくる。音大に通っているみなみの姉弟子で、国際コンクールで入賞したこともある人だった。 何を訊ねているかはわかっている。『熱情』をお前に弾けるのか、と問うているのだ。 「はい」 だからみなみは力強くうなずいた。 なんでだろう、と不思議に思う。ピアノに触ることすらできなかったのに、なぜだかなんの根拠もない自信に溢れていたのだった。 その顔を見て、彼女は大口を開けて目を見開いた。感情が大げさな人だったな、とみなみは思い出す。 「そっかそっか、うん、みなみんがねぇー。ま、がんばんなさいな」 そう云って、ばんばんと背中を叩いた。 「それにしてもあんた、やけにメイク濃いわね?」 顔色と目の下の隈を隠すために濃くしてきたメイクを指摘されて、困ったようにみなみは笑った。 一人ずつ、ピアノを弾いていく。 有名オーケストラのソリストを一手に引き受けているピアニスト。 自分の名前を前面に出したCD録音を出しているピアニスト。 テレビの音楽番組に出演しているピアニスト。 そんな演奏家ばかりだった。 活気をもって。歌うように。壮大に。生き生きと。表情豊かに。 生涯を通して研鑽してきたその技量を次々と発揮して、ピアニスト達が入れ替わり立ち替わり舞台を通り過ぎていく。 そんな演奏を聴いて、普段のみなみならその音楽的暴力に圧倒されていただろう。自分の技量に対して疑問を持って、果たしてこの人たちと並ぶような演奏をできるのかと、不安になっていただろう。けれどこのときのみなみは不思議なほど落ち着いていた。ふつふつとわき上がってくる熱情を胸に抱きながら、冷静に熱狂していった。 早く弾きたい。 私もピアノを弾きたい。 今すぐピアノを弾きたい。 そう思った。 やがて姉弟子が深々と礼をすると、割れんばかりの拍手がホールを満たす。 まるで静謐が産み落としたような、端正な『ジムノペディ第一番』を彼女は弾いた。 彼女のように大げさで騒がしい人が、こんなに乾いた憂いに満ちた曲を弾くなんて。みなみはそれを意外に思った。 そう思って、そして苦笑する。 私がこれから弾く曲も、私を知る人には意外だと思われるのだろう。きっと彼女の『ジムノペディ』よりもずっと。 客席が十分鎮まるのを待って、司会者がみなみの名を呼んだ。 晴れやかな笑みを浮かべた姉弟子のウィンクに会釈を返して、みなみは舞台に上がっていった。 瞬間、光の洪水の中にいる。 数百人の聴衆が、みなみをみつめていた。 その最前列の特等席に、かおるが座っているのが見えた。期待と不安の入り交じった、複雑な表情を浮かべている。 その顔にうなずいて、ぐるりと客席を見渡した。 自分は呆けているように見えるかもしれないな。そんなことを思いながら。 その顔はすぐにみつかった。 右翼の十五列目あたりに並んで腰掛けている。 みゆき。パティ。ひより。 そしてゆたか。 リボンがついたガーリッシュなニットキャップを被っている。 まだ頭に巻いているはずの、包帯を隠しているのだろう。 視線が絡むと少しだけ目を見開いて、ゆたかは驚いたような顔をしてみせた。そんなゆたかに微笑みかけて、みなみはピアノに向かった。 ゆたかの隣になぜかこなたがいることは、見なかったことにした。 みなみは招待状を贈っていないし、みゆきも自身に当てられたもの以外には受け取っていないはずだった。 一体どうやって潜り込んだのだろう。 ピアノの前に座ってそんなことを考えている自分がおかしくて、みなみはまた笑った。 そうして深呼吸をして。 最初の音を出した瞬間、みなみの全身が雷に打たれたように痺れた。 鍵盤を押すと音がでる。 そんな単純なことが震えるほどに嬉しかった。 途端に溢れそうになる想いに驚いて、みなみは懸命に自制する。今は駄目。今はまだ駄目だ。その想いを出すのは、まだ早い。 生み出した和音にその身を浸して、みなみは第一楽章という川を流れていく。 アレグロ・アサイ。非常に速く、快活に。 絶え入りそうなピアニッシモを。叩きつけるようなフォルテッシモを。 みなみの指が、たぐり寄せるように第一主題を引きよせていく。その音色はどこまでも厳粛に、哀感に満ちていて。まるでゆたかと出会うまでの自分のように生硬に。 そうしてみなみは思い出していた。 ゆたかと初めて会った日のことを。 なぜか見過ごせなかった小さな背中に声をかけたときのこと。 振り向いて見上げる、その草色の瞳が綺麗だったこと。 そんな出会いに胸をときめかして。陵桜での楽しい生活を思い浮かべてしまって。 そうして進学先を決めるにいたった心の動きを。 みなみは思い出していた。 そんな想いが、気がつけば優美なる第二主題に載って流れていた。 そのことに、みなみ自身が驚いた。そうして、それが楽しかった。 指が動くことが。 次の音階を探して、自動的に指が動いていくことが。 それは終わりなき鍛錬の日々の成果だと、みなみは思った。 出口もみえず、先に何の望みも考えられず、ただひたすらにむさぼるようにピアノを弾いた日々。そのたゆまぬ反復練習は、みなみを裏切らなかったのだ。 楽しい。 ピアノを弾くことが。 嬉しい。 ゆたかと出会えたことが。 中盤に差しかかり、曲が驚くべき跳躍をみせても、みなみの指は易々と鍵盤の上を踊っていった。 ゆたかに惹かれていく日々を思い出しながら、強く、弱く、繊細に、激しく鍵盤を押し込んでいった。 そこに溢れそうな熱情を乗せていくのは簡単だ。 ――今、まさにその想いが溢れそうなのだから。 やがて第一楽章も過ぎゆき、曲は第二楽章に入っている。 それはアンダンテ・コン・モート。主題の繰りかえされる、変奏曲形式の楽章。 どこまでも優しい旋律に満ちていて。 その一つ一つの音階を、慈しむようにみなみは弾いた。 それはゆたかと共に過ごした穏やかな日々だ。 優しさという主題が繰りかえされる、たおやかなる変奏曲だ。 ――それは、まるで祈りにも似て。 こんな日々が永遠であればいいと願った。 けれどそんなものは夢物語で。 鮮烈なアタッカで第三楽章に入ったとき、みなみの目の前が白熱したように真っ白になった。減7の和音を叩きつけた瞬間、胸をかきむしって叫び出しそうな想いに襲われた。 ゆたか。ゆたか。ゆたか。ゆたか。 ――その身体に、納めきれないくらいの激情をみなぎらせて。 背中を丸めて、うずくまるようにしてみなみはピアノを弾いていく。 目にもとまらないほどの指先の動き。 寄せられた眉。 今にも叫び出しそうに開かれた大きな口。 ゆたか。 ゆたか。 ゆたか。 ゆたか。 舞台の上に、逆巻く颶風が現れていた。それは寄る物全てを打ち倒さんばかりの、音楽的な暴虐。激しく。強く。速く。しかし過度でなく。それがアレグロ・マ・ノン・トロッポ。 氷のように冷静に荒れ狂えと伝える発想記号だ。 激しくはね回る第一主題。不安定に揺れる第二主題。その間を、嵐のように駆けめぐった。 ゆたか。ゆたか。ゆたか。ゆたか。 思うのは、その人のことばかりで。 あの日病院坂を登ったときの不安。 胸のうずき。 祈り。 そしてたぎるようなその感情。 病室で最初にみたときに感じた安堵。 ベッドの中、隣で目を醒ましたとき、その半身に感じた暖かさ。 そして胸に宿った劣情。 傷つけてしまった、こと。 そんな想いの全てを伝えるために。 客席にいる、ただ一人のその子に伝えるためだけに。 みなみは、ピアノを弾いていた。 加速して和音。 爆発しそうに激烈なフォルテッシモ。 ゆたか。ゆたか。ゆたか。ゆたか。 その全てに大切な人の名前を載せて。 そうしてプレスト。終わらせるための、コーダ。 そこに産まれた新たなる主題を弾くために。 最初の音を叩きつけたとき、みなみはこの宇宙が壊れる音を聞いた。 その音に、爆発するような感情が宿っていることがわかった。 それは新しい主題だったが、それまでの演奏全ての先にあり、そうして全く新しい意味をそこにつけくわえる。 その感情。 好きだ。 大好きだ、ゆたか。 ――狂おしいほどに。 酸欠に陥ったように、ぱくぱくと口を開けて。 圧倒的なエネルギーに満ちた、その旋律を爆発させていく。 大好き。 一つ音を出す度に告白をする。 ずっとずっと、傍にいたい。 主題を奏でる度に、より一層ゆたかのことを求めていく。 大好き。大好き。大好き。大好き。大好き。 いつまでも一緒にいたい。 ゆたかが自分のことを嫌っても、それでもゆたかが好きだ。 どんなゆたかであっても、ゆたかならば好きだ。 その心も。憂いも。喜びも。声も。指先も。瞳も。そのか弱い身体さえも。 護りたい。 抱きしめたい。 キスをしたい。 自分だけのものにしたい。 ――ああ、私はこんな聴衆の面前で、こんなことを告白している。 誰もが眉をひそめるような、女に対する女の恋心を。 だからこそみなみがなかなか気づくことができなかった、その熱情を。 こんなところで、私は叫んでいる。 熱に浮かされた頭で、みなみはちらとそう思う。 けれど顔を赤らめて縮こまる余裕などなかった。 ひたすらに鍵盤を押す。ただひたすらに鍵盤を押す。 世界にはただピアノとゆたかと自分だけがいて、突き動かされるようにピアノを弾き続けた。 ――愛している。 と。最後の音にその想いを乗せて。 みなみは『情熱』を弾ききった。 曲が終わり、世界から音が途絶えたことに一番驚いたのは、みなみ自身だった。荒い息を吐き、全身から汗を吹きだしている。 あれ、終わりだっけ? と、ぼんやりとそう思って。 いつもの動作で立ち上がり、自動的に礼をする。 ホールは完全な無音に包まれていて、衣擦れの音が厭に耳に大きく響いた。 客席なんて、見る勇気がなかった。 特に右翼の十五列目あたりは。 みなみが歩きだしても、ホールは無音で。 何か酷い演奏をしてしまったのだろうかと、少しだけ不安になる。 けれど袖で出迎えてくれた姉弟子は、くしゃくしゃに歪んだ今にも泣き出しそうな顔をしていて。それだけで、まあいいやとみなみは思った。 ふらりと、力が抜けて倒れそうになったみなみを彼女が受け止めたそのとき。 突然聞こえてきた雷鳴のような音が、ホールが壊れそうなくらいに鳴り響いた。 なんの音だろう、とびっくりして。 目をぱちくりさせていたみなみに、姉弟子が微笑みかけている。 そのとき初めて客席の様子に目を止めたみなみは、やっとそれが拍手の音だと気づいたのだった。 最後のセレモニーでかおるに花束を贈る役は、みなみに与えられることになった。一番上の兄弟子がいいのではないかとみなみは云ったのだけれど、なぜか満場一致でみなみに決まってしまったのだった。 和やかな、けれど盛大な拍手に包まれて、一抱えほどもある大きな花束をかおるに手渡した。 晴れやかな笑顔でそれを受け取ったかおるは、ウィンクをしてみなみに語りかける。 「恋をしているんだな」 その言葉は完全に正しいと思った。少なくとも“友達ができた”ということよりは。 だからみなみは大きくうなずいて。 「はい」 と、そう云った。 「よかった。本当によかった。……もう思い残すことはなにもない。私は良いピアノ人生を生きたよ」 ふっと宙空に笑いかけて、かおるはそう云った。 その笑顔が悲しくて、みなみは思わず花束ごと抱きしめてしまった。 みなみより頭一つ分低い、その小さな体躯。 七十六年ピアノを弾き続けた、その生涯に思いを馳せて。 「ありがとうございました!」 はっきりした口調で、そう云った。 ――だるい。 酷くだるい。 控え室の長椅子に寝そべって、みなみは全身を覆う気怠さに身を任せていた。 ただでさえここ数週間はろくに寝ていない。 その上病院にいくときの筋肉痛も残っている。 それに加えて、二十分弱の演奏。 このまま明日の朝までここで眠ってしまいたい。泥のように眠ってしまいたい。 みなみはそう思った。 内輪の送別会兼打ち上げを誰かが予定していたはずだったけれど、今のところ特に連絡はない。 姉弟子は携帯の番号を知っていたはずだから、やるならば連絡があるだろうと、そう思ってみなみはまどろんでいた。 と、コンコンと控え室のドアをノックする音がする。 「はーい……」 眠気を振り払って、かすれた声で返事をした。 ドアを開けて入ってきたのは、桜色の髪をした近所の優しいお姉さん、みゆきだった。 「……あ、ご、ごめんなさい」 顔を赤らめながら慌てて居住まいを正そうとするみなみを手で制して、みゆきはにっこりと笑って云う。 「……素晴らしい、というのもおこがましいほどの名演だったと思います」 「……あ、ありがとうございます」 そういえば、他の出演者に面と向かって褒められてはいないな、とみなみは思った。もっとも、自分が弾いた演奏が実際に褒められるようなものだったのか、みなみは未だによくわかっていなかったのだけれど。 それに、そう。もしあの『熱情』が真実名演と呼ばれるようなものだったとしても。 自分だったらいい演奏をみせたピアニストを無心で褒めるなんてこと、悔しくてできないだろうなと、みなみは思う。 「それで、ゆたかさんが会いたいと仰ってますが、どうなさいますか?」 眼鏡の奥の普段は優しげな瞳が、そのときはなんだかいたずらっぽく煌めいているようにみなみには感じられた。 「……あ……」 改めて、それに気づく。 自分はなんてことを告白してしまったのかと。 ピアノに載せて弾いたその赤裸々な感情を思い出して、みなみの顔が茹でダコのように真っ赤に染まった。 ピアノを弾くのに必死で、その思いを伝えることに夢中になっていて、そのあとどうなるかなんて考えたこともなかったのだ。 でも、そう。 もうここから逃げ出すことはできないだろう。 伝えてしまった感情を。 持ってしまった感情を。 今更なかったことになんて、できないから。 「……あ、会います」 みなみがそう云ったとき、ためらうようにしばしの間を置いて。 キイと音を立てて、控え室のドアノブがゆっくりと回り始めていく。 やがてその向こうからゆたかが顔を覗かせるまで。 みなみはそのドアを、じっとみつめていたのだった。 (了) コメントフォーム 名前 コメント 凄い。みなみの熱い感情の描写に震えがきました。読み終えてすぐ『熱情』のCD買ってきました。 -- 名無しさん (2009-04-17 13 22 33) これよんでみなゆたにとりつかれた・・・。すごすぎですよ、作者さん! -- 名無しさん (2008-11-14 09 37 24) これはすごい・・・。 まさに芸術を思わせる小説でした。 みなゆたやかがこなではいつもHするだけ(ちょっと失礼ですが) でしたが、これは違った。 俺もこういうものが書けるようになりたい。 これは書くではなく描く(かく)のレベルです。 感服しました、すごかったです。 -- taihoo (2008-11-09 12 21 27) 私の中にあるみなゆた像を圧倒的な文章力と構成力でSSにしてくださったような作品です。 このような素晴らしいお話を書いてくださった作者様に私は感謝致しております。 -- 9-727 (2008-09-12 02 52 42) 知らない筈の音楽をここまで伝えられる作者様に敬意を評します。 -- 名無しさん (2008-04-12 01 40 29) 涙腺が決壊したが読み返しました。題材となった曲そのものは知らないのですが、その知らない筈の曲が頭の中で鳴っている様です。参りました。 -- 名無しさん (2008-04-09 00 48 54) 鳥肌! -- 名無しさん (2008-04-09 00 01 29) 告白シーンでニヤニヤが止まらなかった…! -- 名無しさん (2008-04-08 23 55 58) 涙 腺 大 決 壊 -- 名無しさん (2008-04-08 23 18 42)
https://w.atwiki.jp/revin/pages/48.html
美味しいものを食べてこその人生なのです 飲み込みはやすぎるよ! 隠れちゃった 食べてるじゃん! 食べないでください 食べないよー! 負けないぞー! 負けないんだから 結構自信あるよ 考えすぎだよ 私いってみたい! 私に任せて! 私もお昼寝したいなー 相当ダメな動物だったんですね 聡明なのだ 珍しいね! 疲れた疲れたー 疲れちゃったんだね 楽しみだね! 楽勝でしょ 気をつけてね 気持ちわかるなー 狩りごっこだね! 注意だよ! 熱くなりすぎだよ! 毎日楽しそうだね 無茶しないでね 無茶苦茶だよ! 我々は賢いので 楽しいでしょ? 楽しそうやるやる! 楽しそー! 寝ちゃったね 振り返らず前を向いて 早く教えてよ 早起きしたからかな? 大丈夫だよ 怖いよ 木のぼり 右だー! 嘘なのだ! 器用ですね 君たちも楽にしなよ? 君たちも遊びにきたの? 全然音がしなかったよ? 吐きなさい! 到着! 夢中になっちゃった 命の恩人なのだ 偉大なんだぞ! 何が得意かわかるよ! 何の話かさっぱりわからないよ 何やってるのー? 個性的なフレンズさんだったね 作戦開始ー! 全然弱い 一回遊んでから! 一緒に住むのってどう? 何か知らない? 何か珍しい? 今日はいろんなことがあったからなあ 丁寧 了解なのだ ギャグじゃないよ! ジャンプ力ですかね ディストーション ホントだよ! メールするね やるですか? やるよ! よーし よろしくね! わーい! またやってしまったね まったねー! みんなピリピリしてるんだ みんな血の気が多いよねー もういっかい もうお腹いっぱいでしょ! もうだまされないよ! やめちゃったらー? やめようって言ってるんだけどー やらないですか? ねえ何飲む? はやくはやくー! びっくりしたよー ひどいやー! ふはははは! へーきへーき! ぺっ またいつものやつかな? またそうやって! またまたー どうしたんだろう? どうして? どうぞはいどうぞ どうもー どこから出てきたの? どんどんいくよー! な、なんでわかったの? なにこれなにこれー! なにこれなになにこれ なにそれたのしそー! なになに? なるほどねー! なんでなんでー? にげてー! た、食べてないよ! たいへんな目にあったよ たのしー! たのしそー! たぶん答えははいだよ ちゃんと言ってあげよ ちょっと寒いね ちょっと危ないから気をつけてね! ちょっと元気になった? ついに取り戻したのだ でもあれ危ないよ? とったのだー! じゃあパワーアップだね! すっごーい! ぜんぜん違うよ! そうだったの? そこだー! そのままでいいんじゃない? その調子その調子 その必死さがますます怪しいわ そりゃあそうだよー それはセルリアンだよ! そろそろ怪我人が出そうで嫌だな そんなことする子じゃないよ! そんなことないよ! そんな恐ろしいことしないよ きもちいー! ここはジャパリパークだよ! ここは平和なロッジさ このへんはわたしのナワバリなの! この後どうしよっか? ごめんなさいなのだ ごめんね これじゃないかなー? こんなこともできるよー! こんなに頑張って作ったのに! ご挨拶をさせていただきたいであります さっきもやっつけたもん いくよー! いただきますですよ いったん返すのだ いやーメンゴメンゴ いろんな音が聞こえるよ うそうそ冗談だよ うみゃー! おー! おかげで助かったのだ おつかれさまー お宝を独り占めするつもりなのだ きっと何か事情があるんだよ あーそれね あなたはここの人ですか? あなた何にも出来ないのね いいじゃない! いいでしょ? いいなー!
https://w.atwiki.jp/qma9/pages/108.html
この項目では旧作では獲得できたものの、現在復活していないアイテムをまとめたものです QMA6まで存在していたが現在復活していないアイテム マジックペット及び関連のアイテムは多すぎるので略 服装 名称 マジカ PASELI 解説 標準服装(賢者カラー) - - QMA6まで賢者昇格時に入手できた 賢者のローブ - - 賢者のローブ(賢者カラー) - - アカデミーケープ(賢者カラー) 400 200 賢者昇格後に購入できた(ユリとリエルを除く) アカデミー指定水着(賢者カラー)(男子) 1000 250 男子生徒のみ賢者昇格後に購入できた アカデミー指定水着(賢者カラー)(女子) 1200 350 女子生徒のみ賢者昇格後に購入できた 賢ジャージ 400 150 賢者昇格後に購入できた 模擬店ユニフォーム 400 200 頭部アクセサリー 名称 マジカ PASELI 解説 髪型バリエーション1 600 250 キャラによって異なる(参照画像) 髪型バリエーション2 600 250 ねこみみ付き髪型バリエーション - 300 ウィッグ・リーゼント - 250 マジックハット(賢者カラー) 160 50 賢者昇格後に購入できた マジックハット(ミランダモデル) 300 - マジックベレー(賢者カラー) 180 50 賢者昇格後に購入できた マジックベレー(リディアモデル) 300 - 修士帽(賢者カラー) 200 100 賢者昇格後に購入できた ヘッドドレス・商業学科用(賢者カラー) - - リエルのみ賢者昇格時に入手できた ろうそく 200 100 シニヨン 400 200 男子生徒は1つ、女子生徒は2つ(ヤンヤンのみ1つ)装備。レオン、セリオス、カイル、タイガは前髪を上げていた スネークバンダナ - 200 メタルギアのキャラクターであるソリッド・スネークのつけているものをイメージしたもの アクセサリーI(現:手用アクセサリー) 魔術師の杖 - - 賢者昇格時に入手できた マロンボー量産型 300 - マロン先生の持っているスティックを再現したもの パンダグローブ - 100 浮き輪 250 100 ドラムスティック 80 50 学生カバン 250 100 アクセサリーII(現:その他アイテム) 魔導書 - - 賢者昇格時に入手できた 魔術書「基礎編」 50 50 シルバートレイ 80 50 エリーザのコーヒーカップ 300 - ドラム 300 100 戦鷹のくちばし 300 - けものしっぽ(ストライプ) 250 50 けものしっぽ(カール) 250 50 メタルギア!マーク 30 - メタルギア?マーク 10 - 特別なアイテム QMA7のみ ぐるなびコック帽 ぐるなびとのコラボアイテムで検定を受験するともらえた QMA4のみ アミノハッチのぼうし キャンペーン応募(有料)かつアミノサプリとのコラボ商品 アミノウッチのぼうし ローヤルゼリーのアミノサプリ 第1回全国大会「アミノサプリ杯」に参加すると入手できた ケータイ 第2回全国大会「コナミネットDX杯」に参加すると入手できた
https://w.atwiki.jp/kuizu/pages/256.html
にじゅうおんせいくいず 自作 アメリカ横断ウルトラクイズでおなじみの、 二人の出題者が同時に問題を読み、二つの答えを回答するというクイズを何クイズというでしょう? (2008年3月27日「 某所で出題した問題のメモ 」) タグ:TV・CM Quizwiki 索引 な~ほ
https://w.atwiki.jp/vfcs/pages/23.html
VFCSの問題点 ボーカル音声を綺麗に消せる曲は得点が高くなる傾向がみられた。これは,ボーカルキャンセリングで中央音源に楽器音が含まれている等の影響が考えられる。従って,楽器音をなるべく排除するためボーカルキャンセリングアルゴリズムを改善するか,楽器音が含まれていても正しい結果が出る様に比較アルゴリズムを改善する必要があると考えている。
https://w.atwiki.jp/tyu-bou/pages/22.html
この世界にネ申なんていない これは中坊さんの好きな言葉である。 「この世界にネ申なんていない」はガンダムOOのセリフと推測されている。
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/652.html
黒にゃんの水着にパッドが入ってるかどうか まとめページ 胸パッド疑惑事件(2011年6月8日) わたs・・・黒猫の水着について。 胸パッドを使っているのかどうか、賛否両論あるみたいね。 ククク・・・さぁ、決着を付けようじゃない。 選択肢 投票 胸パッドに決まってる (1529) 胸パッドなわけがない (159867) ※黒にゃんの自演によりかなりの票数が「胸パッドなわけがない」に上積みされております。
https://w.atwiki.jp/pendoku/pages/36.html
ペン先で文字に触れると読み上げる! 英語音声が聴けるので、イギリス,アメリカへの海外旅行へもぴったり、事前学習はもちろん、現地でも使えます!。 海外旅行や短期留学、長期留学でEnglishをチャレンジ! 英語学習としての使い道! 活きた会話が楽しんで学習出来るので英会話などの語学学習の学習にも向いています。 音声ペンはリスニングや英単語のスコアをアップさせたい方には、おすすめの英語教材! 発音はネイティブによるレコーディングで、合成音声ではありません。 読む・聞く・聴くでヒアリング力を付けよう! 英語音声
https://w.atwiki.jp/live2ch/pages/582.html
トップ ライブ配信カテゴリ概要 配信ソフトの使い方 OBS Studioでゲーム音・PCの音が出ない、流せないときの対処法 / 2021年02月03日 (水) 00時14分22秒 OBSで音が入らないときは、11パターンの対処法で直す OBS Studio(以下OBS)でよくあるトラブルのひとつに、ゲーム音・PCの音が出ない、入らない、聞こえない、配信で流せないというのがあります。その対処法を見ていきましょう。 新サイトのほうで新しく記事を書き直しました。TVゲーム用とPCゲーム用に分け、情報を整理しました。 詳しい対処法については、新サイトをご覧ください。2020.11.18 TVゲーム用 【OBS】キャプチャーボード使用時にゲーム音が入らない、出ないときの対処法 PCゲーム用 OBSで「PC」ゲームの音が入らない、出ないときの対処法。これだけで解決 ここから下は古い情報です。 繰り返しますが、ここから下は古い情報です。 最新情報については、新サイトをご覧ください。2020.11.18 【OBS】キャプチャーボード使用時にゲーム音が入らない、出ないときの対処法 OBSで「PC」ゲームの音が入らない、出ないときの対処法。これだけで解決 ここから下の情報は、現在更新を止めています。2021.1.19 「デスクトップ音声デバイス」の設定を確認する まず、以下のように設定します。 「設定」→「音声」の順にクリックする。 「デスクトップ音声デバイス」を「既定」にする。 「OK」をクリックする。 念のためOBSを再起動する。 ここでいう「既定」というのは、Windowsの既定のデバイスのことをさしています。「既定」を選んでおけば、現在PCから出ている音、自分が聞いている音をそのまま配信で流すことができます。たとえば、自分のヘッドホンからBGMが聞こえているなら、そのBGMは視聴者にも聞こえています。 「デスクトップ音声デバイス」は、「既定」以外にも、既定のデバイスに設定している再生デバイスを選択してもかまいません。同じです。しかし、既定のデバイス以外の再生デバイスや、「Disabled」を選択すると、音が配信で流れません。 説明を読むと複雑に感じるかもしれませんが、「デスクトップ音声デバイス」は初期設定のまま「既定」にしておけば問題ありません。 ▲画面の上へ 「映像キャプチャデバイス」の設定を確認する キャプチャーボードを使用していて、かつOBSの「+」から「映像キャプチャデバイス」を選択している状態でゲーム音が出ない場合、どのように対処すればよいのでしょうか。 この場合、まず映像キャプチャデバイスのプロパティを開きます。そして、「カスタム音声デバイスを使用する」にチェックを入れたうえで、「音声デバイス」の設定を行います。 ▲これはGV-USB3/HDの場合の設定です。ほかのキャプチャーボードの場合は、また設定が異なります。 キャプチャーボードによっては、「音声デバイス」の設定がない製品もあります。その場合は、設定は必要ありません。もしキャプチャーボードごとの設定を知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。製品ごとの設定画像も掲載しました。 OBS Studioの映像キャプチャーデバイスの設定方法を参照する 設定は正しくて、配信でもゲーム音が流れているのに、流れていないと誤解している可能性もあります。いったん、「音声出力モード」を「デスクトップ音声出力 (WaveOut)」にして、ゲーム音が聞こえるかどうか確認しましょう。ゲーム音が聞こえたなら、その設定のままでかまいません。 ▲画像は、PS4版『グランド・セフト・オートV』(ロックスター・ゲームス)より ▲画面の上へ ほんとうに配信で流れていないのか 実際は配信で音が流れているのに、「自分に音が聞こえていないのだから配信でも流れていないはずだ」と誤解している可能性もあります。 「映像キャプチャデバイス」や「メディアソース」を追加している場合 ソースに「映像キャプチャデバイス」や「メディアソース」を追加している場合、初期設定では自分に音が聞こえない仕様になっています。 もし自分でも音を聞きたいのであれば、「映像キャプチャデバイス」の場合は「音声出力モード」を「デスクトップ音声出力 (WaveOut)」に変更します(上述)。 「メディアソース」を追加した場合は、以下のように設定することで自分でも動画の音を聞けます。 「ミキサー」の歯車アイコンをクリックする(どれでもよい)。 「オーディオの詳細プロパティ」を選択する。 「メディアソース」の「音声モニタリング」の設定を「モニターのみ(出力はミュート)」に変更する。 「デスクトップ音声」がミュートになっていないことを確認する(*1)。 「音声モニタリングデバイス」の設定 ほかにも、自分に音が聞こえていない原因として、「設定」→「音声」→「モニタリングデバイス」の設定が考えられます。 「設定」→「音声」の順にクリックする。 「モニタリングデバイス」を「既定」にする(*2)。 「OK」をクリックする。 すでに「映像キャプチャデバイス」または「メディアソース」を追加している場合は、いったん削除して再度追加する。 ▲画面の上へ 出力がミュートになっていないか、音が小さすぎないか OBSの設定 「ミキサー」で、「デスクトップ音声」「映像キャプチャデバイス」「メディアソース」がミュートになっている場合は、ミュートを解除します。 ▲この場合、「映像キャプチャデバイス」がミュートになっています。スピーカーアイコンをクリックしてください。 スライダーの位置が適切かどうかも併せて確認します。 「オーディオの詳細プロパティ」で、「音声モニタリング」の設定を確認しましょう。 歯車アイコンをクリックする(どれでもよい)。 「オーディオの詳細プロパティ」を選択する。 「デスクトップ音声」の「音声モニタリング」の設定を「モニターオフ」にする。 ▲設定にもよりますが、基本的には「モニターのみ(出力はミュート)」は選択しないほうが無難です。例外的に選ぶことはあります。 Windowsの音量ミキサーの設定 Windowsの音量ミキサーで、OBSがミュートになっている場合も、やはり音が配信に載りません。 PC画面右下のスピーカーアイコンを右クリックする。 「音量ミキサーを開く」を選択する。 「OBS」のスピーカーがミュートになっている場合は、ミュートを解除する。スライダーも上にしておく。 ▲画面の上へ 音声トラックの設定を確認する OBSの音声トラックの設定が不適切だと、たとえレベルメーターが動いていても音が配信に載りません。 「ミキサー」の歯車アイコンをクリックする(どれでもよい)。 「オーディオの詳細プロパティ」を選択する。 「トラック」の「1」にチェックを入れる(すべてチェックありでよい)。 そして、以下のように設定しましょう。 「設定」→「出力」の順にクリックする。 「出力モード」が「詳細」になっている場合は、「配信」タブの「音声トラック」で「1」を選択する(*3)。 ▲「オーディオの詳細プロパティ」で選択した音声トラックの数字と同じものを、ここでも選びます。 なお、OBSを録画用として使う場合は、「配信」タブではなく「録画」タブで設定します。複数の音声トラックを選択できます。 ▲画面の上へ ヘッドホン・オーディオインターフェイスで問題が起きていないか ヘッドホンやスピーカーに問題が起きていないか確認します。たとえば、ヘッドホンが故障していないか、ほかの機器につなげてチェックしてください。 また、オーディオインターフェイスを使用している場合は、そのノブ(つまみ)や、モード切り替えのスイッチが原因になっていることがあります。 ▲画面の上へ 特殊な設定をしていないか ソースとして「音声出力キャプチャ」を追加している場合は、そのソースがあるシーンに切り替えないと音が出ません。慣れないうちは、基本的に「設定」→「音声」→「デスクトップ音声デバイス」で設定することを推奨します(上述)。 特定のソフト(例 棒読みちゃん、Discord、Skype)の音声が入らない場合は、そちらの設定画面を開いて音声出力デバイスを変更します。通常は、Windowsの既定のデバイスに設定している再生デバイスを出力デバイスにしてください。 仮想オーディオデバイスや、サウンドルーティングソフトを導入している場合は、設定方法が適切でない可能性があります。そちらのソフト側の設定とWindows側の設定、両方を見直しましょう。 サラウンド音声に対応していない配信サイトでは、「設定」→「音声」で「チャンネル」を「ステレオ」にします。同音声に対応している配信サイトでも、通常は初期設定の「ステレオ」のまま変更する必要はありません。 ▲画面の上へ ゲーム機のヘッドホン・ヘッドセットを抜く キャプチャーボードを使用している場合、SwitchやPS4からはヘッドホン・ヘッドセットを取り外してください。とくにありがちなのが、PS4の場合です。本体、またはコントローラーにヘッドホン・ヘッドセットを接続していると、キャプチャーボードにゲーム音を出力できないため、結果的にPCからゲーム音が出ません。 ▲画面の上へ スマホのヘッドホンを抜く、マナーモードを解除する スマホの画面をOBSに映している場合、スマホに接続しているヘッドホンを取り外します。取り外さないとゲーム音がPCから出ません。 また、スマホをマナーモードにしているのであれば解除してください。マナーモードだと、ゲーム音がPCから出ません。 ▲画面の上へ ゲーム機・OBSの起動順を変える キャプチャーボードを使用していて、かつOBSの「+」から「映像キャプチャデバイス」を選択している場合、いったんゲーム機の電源をOFFにし、OBSも閉じます。そのうえで、ゲーム機→OBSの順に起動します。OBS→ゲーム機の順も試します。 ▲画面の上へ OBS・PCを再起動する 以上の対処法でも音が出ない場合は、OBSやPCを再起動してください。これで意外と直ります。 ▲画面の上へ 関連ページ コメント質問など 各ライブ配信サイトで棒読みちゃんを使う方法ゆっくりボイスでコメントを読ませよう!各ライブ配信サイトでの棒読みちゃんの使い方 複数の配信サイトで同時配信する方法2つのサイトで同時生放送したい!そのやり方とは おすすめライブ配信サイトの比較まとめゲーム配信用に、全6個の配信サイトを徹底比較 リバーブ(エコー)をライブ配信でかける方法生放送で声を響かせたい!じつは簡単にできる最新の方法 実況用PCマイク/こんなときはマイク使用時によくあるトラブルまとめ ▲画面の上へ
https://w.atwiki.jp/gone0106/pages/217.html
第百八話 俺は何も分かっていない・・・か・・・ 投稿者:兄貴 投稿日:10/03/24-15 50 No.4317 現実世界への帰還は30時間後に作戦を開始する。それまでは白き翼も新生大グレン団もない。各々が束の間の息抜きの時間を自由に満喫するのだった。 あるものは愛に悩み、自分の存在に悩み、そしてあるものは出会った人たちとの別れを告げるため、各々の時間を過ごすのである。 そしてシモンはというと、刹那と木乃香と共に居た。 茶々丸と別れ、そして今はボディーガード兼今までのお詫びということで祭りの中を三人で歩き回るのだった。 「ほら二人とも! 今日は思う存分遊ぶんやからな!」 クルクルと足取り軽く前を歩く木乃香は非常に機嫌が良さそうだ。 まったく疲れを知らないのか、幸せそうな笑みを絶やすことなく歩き回った。 「お嬢様、待ってください!」 「ううん、待たん! 今日は記念すべき日なんやから、いっぱい楽しむんや! ほら、シモンさんも! あっ、このおかし美味しそうや~、ほら、二人とも食べてみい」 「ちょっ、落ち着こうよ、木乃香」 「いややも~ん、ウチは今日おもいっきり楽しむって決めたんや!」 露店に並ぶおかしを食べたり、珍しいアンティークに目を輝かせ、可愛らしい服を見つけては何度も自分と刹那に宛がって、シモンに感想を求めた。 平和で満ち足りた光景に、明日には世界を左右させるかもしれない戦いに巻き込まれるかもしれないということをすっかり忘れてしまっていた。 「やれやれ、さっきまでは少し落ち込んでいたのに、元気だな~」 「ふふ、そうですね。シモンさんとニアさんの絆を見せ付けられ、少しお嬢様も弱気になってしまったようですが、今は復活したようにみえますね」 シモンとニア。 二人の絆を見せられて気落ちしていた木乃香だったが、今はそんなことを忘れたかのように、無邪気にはしゃぎまわる。 「ほんとだな。さっきまでは少し木乃香らしくないって思っていたけど、あいつはああやって、ほんわかと笑っているほうが木乃香らしいよ」 「そうですね・・・・・・・・そう・・・本当に和やかで、楽しい一時です。・・・ですが・・・」 「ですが? どうしたんだ? 何か気がかりでもあるのか?」 「・・・・・分かりませんか?」 「?」 その様子にシモンは苦笑するが、刹那は途端に目を細めた。 「お嬢様は・・・・復活したように見えますが・・・・」 「見えるけど?」 「・・・・内心・・・そう簡単ではないと思いますよ?」 「・・・えっ?・・・そうなのか?・・・」 その言葉にシモンは驚いたように目を見開いて、木乃香を見る。しかし一見変わったようなところは見られない。 だが、刹那は見抜いていた。 天真爛漫に祭りと愛おしい男との一時を謳歌しようとしている木乃香。 しかし、元気なように見せているだけで、本当は・・・・ 「空元気・・・なのか?」 「私にはそう見えます。昨日は熱く燃え滾るあなたたちの絆に・・・・私ですら妬けてしまいましたから」 「・・・・・・・・」 小さく儚げに微笑む刹那に、シモンは胸が僅かに痛んだ。 「ほら二人とも~、何こそこそ話しとるん? 内緒話はずるいえ」 「いえ、何でもありませんよ、お嬢様。それより、あちらのおかしもおいしそうですよ?」 「あ~ん、ほんまや~、ウチこれもほしー!」 そう、木乃香は見せ掛けだけの元気を振りまいて、内心では少し傷ついているのだろう。 よく見れば確かに少し大げさで、無理やり明るく振舞っているように見えなくもない。 なるほど、それを一目で気づく刹那は流石だということだ。 「・・・・・無理やりに・・・か・・・」 「はい、私には分かります。なぜなら・・・・・・・私も・・・・・・いえ、何でもありません」 刹那は何かブツブツと最後にシモンに呟いたが、聞こえなかった。 そして、木乃香だ。彼女がもし刹那の言うとおり無理やり明るいフリをしているのなら、その原因はシモンも分かっている。 それは木乃香が先ほど言っていた言葉につまっている。 ―――シモンさん・・・ウチとか、せっちゃんとかエヴァちゃんとかまったく関係なく・・・・今後誰にも振り向かないんやないかって・・・ そう、確かにあの時の木乃香は、非常につらそうにその言葉を口にした。 初めて見せた弱音・・・ 結局あの場はニアの事であやふやになってしまったため、シモンはその言葉に何も応えてやれていない。 (俺が誰にも振り向かない・・・・・まあ、そうなんだと思うけどな・・・・) その答えは彼女自身の心の傷に追い討ちをかけてしまうことになる。 だが逆に、むしろ以前のようにハッキリと言ってやったほうがいいのかもしれない。 木乃香は以前自分に想いを告げてくれたとき「あきらめない」と決意して、困難な道を進むことを決めた。 その真剣な想いを感じたからこそシモンも無理に拒絶しなかった。 だがしかし、昨日の戦いでニアが自分にとってどれほど大切だったのかを再認識した。 (ニア・・・・お前は何て言うだろうな。でも・・・俺はやっぱりお前のことが・・・・そりゃあ分かっているよ、この子達の気持ちは・・・・でもな・・・) この想いはやはり一生変わらないのだろうなとシモンは思った。 「刹那・・・俺は学園祭であいつの気持ちに正面から見ると約束したんだ。ニアを関係なく俺があいつをどう思うかってな・・・・」 「・・・・・はい・・・・知っています。・・・しかし・・・・それでもやはりあなたは・・・・」 「ああ・・・やっぱり俺たちは、死んでも切れないよ・・・・」 ニアのことを考えずに、他の女性のことを考える。それは無理な話なのかもしれない。 こと、「愛」の話になって真っ先に思い出すのがニアだからである。その彼女を無視して他の人を考えるなど、つらすぎた。 すると・・・ 「シモンさん・・・・以前・・・剣と幸せのどちらを選ぶかという選択に悩んでいた、小さな女が出した答えを覚えていますか?」 「えっ?」 突然問われたシモンだが、ちゃんとそのことは覚えている。 たしか刹那が初めてシモンに告白した日であり、そして自分の進むべき道を決めた日でもあった。 「両方を選ぶ。・・・・あなたも随分と簡単に言ってくれましたね」 「ああ、覚えているよ」 覚えているとも。そう、シモンが微笑んだ。 シモンは、刹那が両方を選ぶと言ったときに「そんなのあたりまえじゃないか」といった感じで、当たり前のように言ってきた。そのことに武道会の会場中がひっくり返り、刹那自身も頭を抱えて「今までの悩みはなんだったんだ・・・」という感じでうな垂れていた。 すると刹那はその時のことを思い出して・・・・ 「シモンさん・・・・両方を選んでもいいと思いますよ?」 「?」 「・・・・胸の中に居続ける人の想いと共に生き続けることも・・・・その人以外の人も愛することも・・・・」 「なっ!?」 「両方を選んだ今の私は、以前よりも心も剣も冴えわたり充実しています。将来はどうなるかは分からないんですから、決め付けないでください。それに、愛が宇宙を変えるとか言ったのはあなたですよ? そのあなたが、他の誰ももう愛さないなどと言わないでください」 少々・・・いや、かなり度肝を抜かれてしまった。 まさか一回りも年下の、しかも以前まではかなり頭の固い剣一筋の少女に諭されてしまったのだ。 シモンがあまりのことに呆然としていると、急に刹那もハッとして顔を真っ赤にしてすぐに頭を下げた。 「なっ、って・・・も、申し訳ありません! 私ごときが生意気にも分かりきったようなことを言ってしまい!? あ、あああ~~・・・し、失礼しましたーーーーッ!?」 自分が言った言葉に今更恥ずかしくなったのか、刹那は逃げ出すように走り出した。 (わ、私としたことがーーーッ!? 私なんかがシモンさんに対して将来を諭すような真似を・・・ぬわああああ・・・とんでもない失礼なことをしてしまった~、簡単に割り切れないほど強い想いだからこそ、シモンさんもあんな儚げだというのに・・・) 頭を抱えて変な人の様に体をくねらせて葛藤する刹那。木乃香や街の人たちは皆、突然の刹那の動きに驚いていた。 だが、そんな刹那の後姿を眺めて、シモンは改めて考えさせられた。 「将来・・・・か・・・・」 「シモンさん・・・せっちゃんどうしたん? 何か変や」 「・・・・変じゃないよ。・・・・あいつは・・・変じゃない・・」 身悶える刹那に、目の前で首を傾げる木乃香。 本当に自分はどうしてやるべきなのかと考えて、シモンは少し頭が痛くなったのだった。 「なあ、木乃香・・・・」 だが、その痛む頭でも、どうにかしなければならないことは分かっている。シモンは不意に木乃香の名前を呼んだ。 しかし・・・ 「ん~?」 ニッコリと笑って見上げてくる木乃香の表情に胸を痛めた。これが作り笑いなのかと思うと、少し申し訳ない気がした。 「・・・・いや、何でも無いよ」 「え~~、なんなん? 気になるえ~」 「なんでもないよ。ほら、刹那がどこか行っちゃうから、早く追いかけるぞ」 「あ~ん、シモンさんもせっちゃんも置いていかんで~」 子供に気を使われるとは、いよいよ自分もまずいらしい。 そろそろ本当にハッキリしなければならないなという気持ちが湧き出てきたのだった。 だが、そんな想いを抱いたシモンだったのだが・・・・・・ 「いたぞォ! グレン団のシモンだァ!!」 「ほんとよーッ! キャーッ! ブータも肩に乗ってるわ! 触らせて~~!」 「俺をグレン団に入れてくれェ!!」 「サインくれーーーッ!」 気づいたら追い掛け回されていた。 「しまったな~」 「も~う、シモンさん有名すぎるえ~」 「賞金首である私たちがせっかく変装していても、これでは意味がないではありませんか!」 祭りに行きかう人々が、走るシモンに振り返れば、皆後を追いかけて走り出した。 誰もが一躍有名人となったグレンラガンのパイロット、大グレン団のリーダー、穴掘りシモンを知り、今では偽ナギ並みの注目の的となってしまった。 「テレビの効果って凄いんだな~」 「あ~ん、せっかくシモンさんとのデートやと思っとったのに~!」 「相変わらずシモンさんと一緒に居ると落ち着けませんね!」 追いかける民衆から逃げる三人。 シモンの存在が祭りの客に気づかれてしまい、今に至る。 とにかく、木乃香と刹那が賞金首である以上、囲まれて騒ぎを起こすのだけは避けたくて三人は慌てて今逃げているのだった。 だが、一人が騒げば誰もが振り返る。しかもシモンは、今まさに魔法世界では偽ナギ並みに時の人となった旬の男。 騒ぎが収まることなど容易ではなかったのだった。 群がるファンたちから逃れるため、人ごみ掻き分け逃げ惑い、その情報は直ぐに駆け巡った。 「ええ、そう。分かったわ。でも、総督の命によって既にシモンさんは逮捕できないのでしょ?」 その情報を部下からの念話で聞いたアリアドネーのセラスは頭を抱えていた。 「ええ。あなたも大変ね。怒りたい気持ちも分かるけど、彼に害はないことは、一緒に戦ったあなたが一番良く知っているでしょう? だからここはあなたが大人になりなさい、エマ」 セラスは念話を使って、まるで相手を宥めるような口調で話していた。そして宥められているのはエマ。どうやら再びシモンが騒ぎを起こしたと聞き、一番早くに駆けつけたのがエマだったようだ。 セラスはシモンが逮捕できないこと、そして後はエマに任せるとして念話を切り、軽くため息をついた。 「まったく、また彼なの? どういう星の下で生まれたらこんなことになるのかしら。グレン団の人ってどうなっているのかしら?」 「え~~、しかし総長。我々も生シモンを見たかったです」 「昨日の映像を録画しなかったのが一生の不覚」 「はいはい、大したものね、本当に」 ため息をつくセラスの背後には、武装したエマと同じ戦乙女たちが横に広がってこの祭りの中を歩いていた。 警備、パトロール、と呼ぶには少し仰々しい気もする。 何故ならセラス自らが動いているからだ。本来アリアドネーのトップでもある彼女が自らこのように動くことなど珍しいのだ。 そう、これにはわけがあった。 (さて、今はシモンさんよりネギ君のほうね。エミリィの報告によれば、武装した兵士を引き連れた総督と遭遇したようだけど・・・少し嫌な予感がするわ) 彼女自らが現場に動く理由は、ネギにあった。 「でも、今はシモンさんよりこちらが優先よ。総督殿が我々に連絡もなしに、武装した兵を引き連れているとの連絡があったわ。今すぐ現場に駆けつけるわよ」 そして彼女も何か言い知れぬ嫌な予感を感じながら、部下を引き連れて現場へと急いだ。 そして・・・ 逃げ惑っていたシモンたちは・・・ 「ほほ~う、つまり最初から騒がせる気はなかったというわけで、後ろの子達も罪ではないと言いたいのか?」 セラスに宥められたばかりなのに堪忍袋が後一歩でブチ切れる寸前の戦乙女のエマに捕まってしまったのだった。 「ふ・・・ふふふふ・・・ふふ」 「・・・・エマ?」 「総督殿の権限により、貴様を逮捕できなくなっただけではなく、なぜか一緒に居るゲートポートテロリスト容疑者である白き翼の二人も、たった今セラス総長の命により逮捕できなくなってしまった。・・・ふふ・・・ははははは・・・」 因縁のシモンを、そして指名手配中の木乃香と刹那を祭りの騒ぎの中から見つけ出し、三人はエマによって捕らえられ、祭りの客にばれぬ様に顔を隠しながら、オープンカフェに腰を下ろして尋問を受けていた。 だが、シモンは先日のこともあり逮捕できない。 そして、木乃香と刹那への尋問をしようとした瞬間、セラスから白き翼たちを逮捕してはいけないと言われてしまった。 「ふふふ、はははははははは」 これを聞いたエマは・・・・・ 「ははははって・・・ふざけるなァァーーーーッ!!」 憤りを隠せずに、テーブルを拳で叩き割った。 「ひっ!?」 「お、お嬢様、お下がりください!」 「まあ落ち着いてくれよ。エマ」 粉々になったテーブルにビックリして、刹那が慌てて木乃香を庇うように立つが、シモンは顔を引きつらせながらもエマを宥めようとする。 だが、エマの怒りは収まりそうもない。 「これが落ち着いていられるかァ!! 貴様も、そこの女共も、そして総長も我々を何だと思っているんだァ!! 上層部の勝手な都合で規則や法律を捻じ曲げて! 掟の門番とも言うべき我らがそれを覆したら一体どうなるというのだ! 事件は会議室ではなく現場で起きているというのに!!」 「それを言われると、俺も何も言い返せないよ・・・・」 「大体なんで逮捕できないのだ? 貴様か? 全て貴様の所為か? 全ては貴様から狂った! クビになってもいいから、やはり貴様はこの手で倒さねば気がすまん!!」 身を乗り出してギャーギャーと騒ぐエマ。 今この場にはアリアドネーの戦乙女は団長である彼女だけしか居ない。 ゆえに彼女を止めるものなど誰も居ないため、本当にエマは後一歩間違えればシモンに攻撃を仕掛けてしまうほど怒っていたのだった。 「くっ、なんという殺気。シモンさん・・・いつの間にこんな人とお知り合いに?」 「しかも美人さんやし~」 「ああ。実は昨日すごい世話になってな。その・・・なんて言えばいいのか・・・」 チコ☆タンたちとの戦いは世間に公表されないまま処理された。 それはクルトとの交換条件でもあったため、こればかりはシモンも言葉を濁してそれ以上のことは言えなかった。 「ちっ、しかし貴様らは一体どういう関係なんだ? まさか妹がまだ居たとでもいうのか?」 「えっ? 美空ちゃんのことも知っとるん?」 「ん? ああ、そういえばそんな名前だったな」 「私たちはシモンさんの妹ではありませんが・・・・その、・・・・友達・・・です」 刹那が少し躊躇った後、「友達」という言葉で自分たちの関係を述べた。 するとこの言葉に普段なら真っ先に反論しそうな木乃香も、少し寂しそうに微笑みながらも頷いた。 「うん。ウチらは、シモンさんの・・・友達や・・・」 「・・・・木乃香・・・」 先ほどまでとは打って変わり、見せる木乃香の寂しそうな表情。 その寂しそうな横顔にシモンは何も言ってやれなかった。 しかし・・・・ 「・・・・・!」 エマは見抜いてしまった。 木乃香と刹那の寂しさを誤魔化した無理やりの笑顔。 自分たちはただの「友達」だという言葉をあれほどつらそうに言う理由を、エマは同じ女性として一瞬で感づいた。 二人はシモンに恋している。 しかし当のシモン本人は二人を女として見ていない。エマの鋭い洞察力が、三人の関係を一瞬で読み取った。 だからこそ・・・ 「貴様・・・・・シモン・・・」 「えっ?」 「貴様はこの世の雄の中で最も迷惑な存在だ!! 今すぐ死滅しろォ!!」 「ええッ!?」 エマが余計に怒りを振りまいて、本気でシモンに斬りかかりそうになるほどの勢いを見せたのだった。 「昨日、僅かながらも胸を熱くさせた自分に腹が立つ! 無法者で、少女を誑かし、幾多の野蛮な連中を先導した貴様はやはり悪の根源だ!! その罪を万回贖えェッ!! 大体、われわれが貴様らの所為でどれだけ忙しい目にあっていると思っている! その貴様が何故女とデートなどしている! ふざけるなァ!!」 聞く耳持たずに暴れるエマ。その一言一々は意外と反論できないものであり、シモンは苦笑せざるを得なかった。 戦乙女の大刀とシモンのソルバーニアが街中で交差して、一瞬にして注目を集めるほどの衝撃波を巻き起こした。 (うう~~、何でこうなるん!? ようやくデートやと思っとったんにーー!) (ううう~~、今日は幸せでありふれた一日を過ごそうと決めていたのに、いつの間にかドタバタ展開になってしまっている!? 恐るべし、シモンさんのお騒がせ能力!) 想像していた展開とかなり違う。 シモンを真ん中にして両端を自分たちで固め、あわよくば腕を組み、三人並んでイチャイチャとラブラブな展開を期待していなかったといえばうそになる。 しかし現実は違う。 デートかと思えば、周囲の人に追い掛け回され、そして今では・・・ 「裂けよ極光(オーロラ)! 忌々しき悪雄に断罪の光槍を今放たん!! 」 「ま、・・・・待てって言ってんのに!!」 自分たちをそっちのけで知らない女と言い争っているのだった。 「「なんでこうなるん(ですか)ッ!?」」 心底泣きたくなり、顔を突っ伏し、悔しそうに叫ぶ二人をよそに、しばらくエマとシモンのレベルの高い攻防が続くのだった。 そしてその間に二人の喧嘩を賭けの対象に野次馬が集まれば、シモンの正体に気づいた者たちがまた騒ぎ出す。 コレが繰り返しで結局木乃香と刹那の望む一日は絶たれてしまうのだった。 「はあ、はあ、・・・・くそ・・・・くそ・・・・」 「はあ、・・・はあ・・・少し落ち着いてくれたか?」 お互い肩で息をしながら、シモンは睨みつけてくるエマを宥めようとする。しかしエマは落ち着くことなく、眼光の鋭さはいっそうに増した。 「くそ・・・何故逮捕できん。それに何故貴様なんかに私は勝てない・・・・」 「ああ・・・・・ごめんな・・・・」 「謝るな!! くそっ・・・・むなしくなる」 そしてエマはカランと音を立てて地面に大剣を置き、不貞腐れるように再び椅子に座った。 「まったく、貴様に総督の息がかかっていなければ、今すぐにでも監獄にぶちこんでやりたいところだ」 「・・・・そうかもな・・・・」 「はあ~~、もう、調子が狂う。一体お前は何なんだ! それに昨日お前の記憶映像が間違って放映されたらしく、隊に帰還したら部下たちが貴様のことでキャーキャー、甲高い声で騒いでいるはでもう、昨日から不愉快で仕方ない!」 「あっ、そうか。エマは皆と一緒に居たから見ていないのか」 一頻りギャーギャー騒いだ後、ようやく少し落ち着いたエマが深くため息をついた。 「ああ。エミリィやコレット、ミルフ殿やマンドラ隊長たちもな。まあ、私はそんなもの見たくもなかったがな」 「ミルフにマンドラか・・・。記憶を取り戻してみると、意外とあいつら顔とか名前も似てたりするんだよな・・・」 「ん? 誰にだ?」 「いや、こっちの話だよ」 あえて、そのことは言うまい。このことはシモンの心の中だけに閉まっておくことにした。 「ミルフやマンドラで思い出した。あいつらにもお礼を言いたいんだけど、今忙しいのかな?」 「ふん、忙しいも何も昨日の処理があって、二人は今オスティアには居ない。政府特別大監獄にて連行したものたちの聴取を行っている。・・・流麗のディーネを含めて、大戦期から活躍した二人の顔見知りも多かったらしくてな」 「えっ? 流麗のディーネ?」 「知っているのか? 私は会ったことはないが、20年前はアリアドネーの学生時代にセラス総長と並ぶほどの実力者であり、ミルフ、マンドラ、ディーネ、そして彼らと何度か行動を共にしていた不動のアムグという首都の元将軍を含めて、伝説の獣戦士四天王とまで呼ばれていた人物の一人だ。もっとも大戦終了時にディーネは問題を起こして退学。アムグは引退して隠居したという風に聞いているが・・・どうしたのだ、俯いて」 「いや・・・偶然って怖いなって思っただけだよ」 世界は広い。 自分の知っている人と似た顔や似た名前、似たような集団も居るものだとシモンは笑うしかなかった。 「な~、シモンさんも、エマはんも何の話してるのか分からん~」 「唯一分かるとすれば、私たちの知らない間にシモンさんは何やらとんでもないことをやっていたということだけですが・・・・」 二人だけの会話に少し置いてきぼりを食らった木乃香と刹那は頬を膨らませて拗ねている。 「ふう・・・・それにしても貴様は・・・・・・・いや、いい。これ以上聞いても仕方のないことだろう」 そんな二人に気をつかってか、エマもまだまだ言いたいことがシモンにあるようだが、大きくため息をついて仕方なさそうに立ち上がった。 「どちらにせよ貴様は逮捕できん。だから私はもう帰らせてもらう。しかし、シモン。逮捕は出来ないが犯した罪はちゃんと償うんだな」 エマが一人立ち上がって、この場を去ろうとする。 「罪か・・・確かにお前たちには本当に迷惑をかけたよ」 少し実感のこもった口調で言うシモン。だが、途端にエマは怪訝な顔になった。 「ふん・・・・何を言っている。人の迷惑を処理するのも我らの仕事だ。そんな我らに償うよりも、お前はもっと身近な人に罪を贖うべきだろう」 「・・・・・身近な人? それじゃあ俺は一体どんな罪になるんだ?」 罪を償えと言われても、罪状がハッキリしない以上どうしようもなかった。 そもそもシモンの罪は何か? 瀬田たちとの共謀。国家反逆罪。大喧嘩。色々ありそうだが、何をどう償えばいいのか答えが思いつかない。 しかし、そんなシモンの考えをエマは鼻で笑った。 「バカめ。貴様は罪状も述べられなければ理解もできないのか? ならば今ここで貴様の有罪判決と罪状を述べてやろうか?」 椅子をしまい、体を反転させて歩き出したエマ。そして彼女は去り際に、たしかにこう言った。 「妹を泣かせた罪だ。もう二度と泣かさぬことだな。・・・・あと・・・・そこの少女たちもな・・・・」 顔を見られたくはない。エマは自分の表情を正面から見られたくないために、足早になってこの場から離れていく。 だが、エマの言葉はシモンの耳にハッキリと届いた。シモンはスッキリとした表情で嬉しそうにしながら、立ち去るエマに向かって叫んだ。 「ああ!! 約束する!!」 「お、大きな声を出すな! この愚か者が・・・」 照れ隠しのつもりなのだろうか、エマはもう振り返らない。 しかしシモンは絶対にその約束だけは違えぬと、自分自身へ、そして矛を収めてくれたエマに向かって誓った。 「はー、台風みたいな人やったな~」 「結局あの人は何だったんですか?」 立ち去るエマの後姿を眺めながら尋ねる木乃香と刹那。シモンはその問いに少し考えて、エマは不服かもしれないが、自分が思った想いを告げる。 「そうだな~。戦友かな?」 「戦友ですか? ・・・・本当にシモンさんは私たちの知らないところで何をやっていたのですか?」 「ほんまや~。しかももう一緒にお祭り回る時間もあらへん~」 もうだいぶ時間が経っていた。今からこの広い祭りを見て回るのは無理な話だろう。 だが、表情は拗ねているように見せて、木乃香もそれほど怒っている様子は無い。ただ、一緒に居る。それだけで今の彼女は満足なのだ。 一緒に居られるだけで良い。今はそう思うことにした。 一方そのころ・・・ シモンたちのやり取りを知らぬまま、ネギはこの男とついに出会うのだった。 「おやおやおや、これはどこかで見た顔ですね」 その男は突然ネギの前に現れた。 胡散臭い笑みの裏に、人には言えぬ企みを匂わせて、少年の心を惑わした。 「総督殿。これは一体・・・・あなたは昨日の我々の大喧嘩の後処理があったのでは?」 この場に居たのはネギだけではない。アスナ、のどか、そして街で偶然再会したエミリィ、ベアトリクス、コレット、そして夕映。 街でのどかが偶然夕映を見つけたのが事の発端。既にエミリィたちとは顔見知りだったネギたちは自然に話し合いへと流れた。 だがそこに、思いもよらぬ客が表れた。何の報告も騒ぎも起していないにもかかわらず、武装した兵士たちとそれを率いたオスティア総督のクルトがその場に現れたのだった。 「総督殿。これはどういうことでしょうか? 祭りの最中に武装が許されているのは、我らアリアドネーだけですよ?」 「ふふふ、昨日のこともありましたからね。もう心配はいらないと思いますが、一応祭りの間は守りを強化しようと思いましてね。まあ、これも平和のためというやつですよ」 その表情はワザとらしい笑みを浮かべている。 胡散臭い。それがネギたちの初めて見る総督の印象だった。 「さて、そこの少年」 「!?」 笑みが歪んで、更に不気味さが増した。クルトに睨まれたネギは、背筋を一瞬震わせた。 「少しお話しませんか?」 「は、・・・・話・・・ですか?」 その歪んだ口元から、ネギは想像もしていなかった言葉を聴いた。 「ええ。災厄の女王、アリカ・アナルキア・エンテオフュシアの遺児である君にね!」 張り詰めていた空気が弾け飛んだ。 「ッ!?」 「「「なッ!?」」」 ―――!? クルトの口から発せられた言葉に、アスナとのどかは動揺の色を隠せない。「やはりそうだった・・・」「アリカ姫」「遺児?」この単語が頭の中で駆け回り、彼女たちは声を発せられないでした。 だが・・・ 「おや?」 クルトは、ただ一人その言葉を受け止めて真っ直ぐな眼差しで見つめてくるネギに意外そうな表情を見せた。 「驚きましたね。・・・・殴りかかってくるぐらいの野蛮さを見せると思ったのですが、10歳の少年にしては冷静だ」 「・・・・・・・・」 だが、冷静そうに見えても本心ではそこまで落ち着いてはいられない。 ネギはギリギリのところで耐えているだけだ。そのギリギリの寸前まで自分を抑えながら、辛うじて言葉を発する。 「何者ですか、あなたは?」 その問いに、クルトはニコリと笑って答えた。 「真実を知る者ですよ♪」 この数分後に、とてつもない落雷音が、オスティアの中に響き渡るのだった。